極端に詰まったトイレは便器を外して処理する

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最近トイレから不吉な音がするようになっていた。普通ならレバーを回せば「ジャー」という音が聞こえてキレイさっぱり流れるはずなのに、我が家のトイレからは「ボゴッ、ゴフッ」という刑事ドラマで撃たれた犯人の断末魔の声のような音が聞こえてくるのだ。流すたびにトイレのすっぽんを使っていたのだけど、それでもごまかしが効かないくらい調子が悪くなっていたので、結局業者を呼ぶことにした。

業者が来てしばらくトイレの点検をしたのだが、何かが便器の奥の奥に詰まっているんだろうという説明を受けた。何かって何だ?まったく思い当たるフシはなかったが、我が家にはいたずら盛りの坊主がいるので、そいつがトイレで何かをしでかしたとしても不思議はない。私はバキュームみたいなもので吸ってくれるんだろうと思っていたが、業者曰く、極端に詰まったトイレは便器を外して処理するんですよ、と事もなげに言ったので固まってしまった。え?便器を外す?便座を外すの間違いではなくて?異論を唱えたかったけれど、極端に詰まったトイレの前では、私は無力だ。業者にお任せすると、てきぱきと手際よく首尾を整え、あっというまに便器を外してしまった。「ほえぇ」とか「ひゃあ」とか言葉にならない声が漏れてしまったと思う。私の頭に絶対ありえなかった便器を外すという光景が今目の前で繰り広げられたからだ。そして外した便器の下には穴があり、そこには何と数日前に無くなった、息子の薬シロップの入った小さなボトルが引っかかっていた。もちろん中身はすっかり水に変わっていたけれど。あんにゃろーめ、確かに薬を嫌がっていたけれど、まさかトイレに流すなんて。引っかかったボトルにトイレットペーパーがさらに引っかかっていたのだが、それも業者は手際よく処理していった。そして再び便器を戻し、パテのようなもので固定され、我が家のトイレは見事完全復活を遂げたのだった…。